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市場分析

城南3区の「温度差」が拡大中――品川・目黒は上昇継続、世田谷に鈍化の兆し【2025Q1実取引データ】

品川・目黒・世田谷の中古マンション坪単価を6四半期分の実取引データで比較。城南エリア内での価格格差が100万円超に拡大した背景を解説します。

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「城南エリアはまだ上がるのか?」――マンションクラスタでよく聞かれる問いに、実取引データで答えます。

2025年第1四半期(1〜3月)の成約データを分析すると、同じ「城南」でも品川・目黒と世田谷で明確な温度差が生まれていることがわかりました。


城南3区の坪単価推移(6四半期)

国土交通省の不動産取引情報をもとに、中古マンションの成約ベースの坪単価中央値を集計しました。

時期品川区目黒区世田谷区
2023Q4396万円404万円326万円
2024Q1396万円396万円317万円
2024Q2410万円396万円330万円
2024Q3387万円409万円330万円
2024Q4412万円424万円335万円
2025Q1424万円432万円330万円

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ(不動産相場ナビ加工)


3つの読み方

1. 品川・目黒は上昇ピッチが加速

品川区は2024Q3に一時387万円へ反落しましたが、2024Q4以降は急速に回復・上昇。2025Q1の424万円は6四半期で最高値です。

目黒区も同様に2025Q1の432万円が最高値。**前年同期(2024Q1: 396万円)比で+9%**と、城南3区の中で最も高い伸び率を記録しています。

2. 世田谷は横ばいから「微減」へ

世田谷区は2024Q2以降、330万円前後で推移しており、明確な上昇トレンドがありません。2024Q4の335万円を天井に、2025Q1は330万円へ▲1.5%となりました。

6四半期の変動幅(317〜335万円)を見ると、品川・目黒と比べて価格変動が小さく、買い手・売り手ともに「適正価格」の折り合いがついているエリアとも言えます。

3. エリア内の価格格差が拡大

2023Q4時点では品川396万・世田谷326万と差は70万円でしたが、2025Q1には品川424万・世田谷330万で差は94万円に拡大しました。

同じ「城南」でも駅力・再開発状況・都心アクセスの差が、価格に反映され始めているフェーズです。


「停滞」は世田谷だけか?

「城南が停滞してきた」という声をXでよく見かけますが、データを見ると正確には**「城南の中で温度差が生まれた」**というのが実態です。

品川・目黒の上昇が続いているのは、天王洲・大崎・目黒などの再開発・オフィス集積エリアへの需要が根強いためと考えられます。一方、世田谷は戸建て需要との競合もあり、マンションへの価格転嫁が限定的なのかもしれません。


まとめ

エリアトレンド2025Q1坪単価前年比
品川区↑ 上昇継続424万円+7%
目黒区↑↑ 加速上昇432万円+9%
世田谷区→ 横ばい〜微減330万円+4%(直前Q比▲1.5%)

「城南エリアを検討している」という方は、エリアを一括りにせず区単位でデータを確認することをおすすめします。不動産相場ナビでは各区・各路線の実取引データを無料で検索できます。


データ出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリ APIを利用して不動産相場ナビが集計・加工
対象: 中古マンション等の成約事例(坪単価中央値)


首都圏 新築マンション価格の詳細データ(2025Q1)

エリア平均価格(㎡単価)平均坪単価前年比
東京23区128万円/㎡424万円+8%
横浜・川崎101万円/㎡335万円+5%
さいたま・千葉82万円/㎡270万円+7%
神奈川県全域98万円/㎡325万円+6%
首都圏平均108万円/㎡357万円+7%

価格上昇の主要因:2025Q1分析

1. 建設コストの高止まり

鉄鋼・木材・人件費の高騰が続き、新築マンションのコスト上昇が販売価格に転嫁されています。建築費は2020年比で30〜40%上昇しており、当面の価格上昇圧力が続く見込みです。

2. 金利動向の影響

日銀の金融政策正常化により長期金利が上昇し、住宅ローン金利も一部引き上げられています。一方で固定金利・変動金利ともに2%以下の水準が維持されており、住宅購入の大きな障壁にはなっていない状況です。

3. 供給不足の継続

都市部の用地不足と建設工期の長期化により、新築マンションの供給戸数が需要を下回る状態が続いています。特に東京23区では好立地物件の希少性が価格押し上げ要因になっています。


中古マンション市場の動向

エリア中古平均坪単価前年比新築との乖離率
東京23区290〜380万円+6%−10〜15%
横浜市200〜260万円+5%−20〜25%
さいたま市180〜230万円+4%−15〜20%
千葉市150〜200万円+3%−20〜25%

中古市場は新築比10〜25%割安な水準が続いており、コストパフォーマンス重視の実需層に支持されています。


2025Q2以降の展望

  • 強気シナリオ:インフレ継続・供給不足が続けば、首都圏坪単価は年内に+5〜8%上昇の可能性
  • 弱気シナリオ:金利上昇が加速した場合、購買力低下で価格調整局面が到来する可能性
  • ベースシナリオ:横ばい〜緩やかな上昇(+3〜5%)。エリア格差が拡大する

よくある質問(FAQ)

Q. 2025年の首都圏マンション価格はバブルですか?

バブル期(1989年)と比較すると、現在の価格は実需(実際に住む人の購入)を主体としており、投機的な融資の膨張が原因ではありません。ただし年収に対する価格倍率は過去最高水準に近づいており、購入には慎重な資金計画が求められます。

Q. 今すぐ買うべきですか?それとも待つべきですか?

価格のピークを正確に予測することは専門家でも困難です。「いつ買うか」より「何を・どこで・いくらで買うか」の方が重要です。自己資金・ローン返済能力・居住期間を総合的に判断した上で、余裕のある購入計画を立てることをおすすめします。

Q. 新築と中古、どちらを選ぶべきですか?

新築は設備・断熱性能が高く住宅ローン控除が最大限受けられますが、価格が高い傾向があります。中古は新築比10〜25%割安で立地の良い物件を選べるケースがあります。リノベーションを前提とした「中古リノベ」も選択肢の一つです。

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